タイムシェアをローンで買ってはいけない。

日本人はまだまだ働き過ぎ言われていますが、製造業の会社は11連休なんてあるようで、ハワイに行っている人も多いはずです。ハワイでの入国者数が一日で5,000人を超える日があるので間違いありません。

GWや夏休みの時期になると、タイムシェアの購入を考えたり、購入してしまったけれどキャンセルすべきか悩んだりしている人をウェブ掲示板でよく見かけます。アラモアナやDFSギャラリアあたりで声をかけられて、ちょっと行ってみるかと興味本位で話を聞いたら、つい買ってしまったなんてことが起こります。日本人だけでなくて、アメリカ人だって同じです。

まだ買っていない人は、タイムシェアについて十分に調べて、納得したら購入してください。リセールのことも勉強しましょう。契約してしまった人は、契約から7日以内ならキャンセルできます。冷静になって考えましょう。

それと、絶対にやってはいけないのは、ローンでタイムシェアを買うことです。理由は・・・

  1. タイムシェアをデベロッパーから購入しても、デベロッパーは、タイムシェアを買い戻してくれることはありません。あるとすれば、より高価な物件に買い換える時だけです。
  2. 遊び道具を買うために数百万円ものローンを組むと他のローンの邪魔になります。ローンを使うならマイホームや子どもの教育、クルマなど、実際の生活に必要なものを優先させるべきです。
  3. ドルで組んだローンは、円安が進むと、毎月の返済額が増えるリスクがあります。近い将来に2割増しになることも考えられます。
  4. タイムシェアに資産価値はありません。ほぼ皆無と言えると思います。デベロッパーの売値には、利益とかなりの販売費が含まれているので、キャピタルゲインが期待できる不動産投資と同一視してはいけません。
  5. 年に1週間しか使えないため、毎日使える車をローンで買うのとは意味が違います。使えるのは一瞬で、ローンの返済が毎月だと、ローンを払い続ける意味を見失うのは時間の問題です。
  6. タイムシェアを持っていると、毎年10-20万円の管理費が発生します。そのお金で宿泊費はカバーできるかも知れません。
  7. 旅行するには、さらにお金がかかります。タイムシェアを即金で買う蓄えがないからローンを利用する、その状況でハワイ旅行の費用を捻出するのは現実的ではありません。
  8. ライフスタイルが変わると旅行のスタイルも変わります。タイムシェアを手放したくなる時が早く来るかも知れません。その時、ローンの残債を一括返済できないために、手放せないという状況に陥ることになります。

タイムシェアは逃げないし、売り切れることもありません。完売しても、しばらくすれば、オーナーが手放した物件がリセール市場に出てきます。慌てる必要はまったくありません。落ち着いて考えることが重要です。青い空と海だけでなく、ミッキーやミニーの誘惑にも負けないようにしましょう。


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